ボイラールームの倉庫

恐らくラブライブ!関連のブログ

振付から見えるもの

 
はじめましての方は、はじめまして。
 
二度目まして以降の方、特に三度目ましての方、
本当に物好きですね笑
 
いえ、照れ隠しです。
 
さて、そんな何度も当ブログにお越しいただいている方に悲報朗報です。
 
Aqoursの4thライブを経た今回は…、

 


 
青空Jumping Heartの話をしたいと思います。
 
青空の文字を見たとこで記事を閉じようとするのはやめてください。
 
ありがたいことに初めて当ブログにお越しいただいた方には、何のことやらと思われるかもしれませんが、
実は当ブログ、3回連続3回目の青空Jumping Heartの記事です。
 
お前青ジャンの記事しか書けねぇのかよ!
なんて思われる方もいらっしゃるとは思いますし、
正直、私も他の方が3連続で同じ楽曲に対する記事を書いてたら退きます。
 
が、しかし、
 
ご安心ください。
 
これまでの記事は主にTVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」内での青空Jumping Heartについて触れてきましたが、
当記事では、私たちの世界で行われてきたライブで
青空Jumping Heartを踊る伊波杏樹さんを通して見える
各ライブごとに表現された心情についてのお話です。
 
なんだかひたすら筆者の妄言ばかり聞かされそうな内容ですね(大枠そんな感じですが…)
 
 
 
さて、まず当記事をお読みいただくに当たって、
準備をしていただきたいと思います。
 
お手元に以下のものをご用意ください。
・1st円盤Disc1
・2nd円盤Disc2
・ファンミ円盤
 

 


こちとらお前と違っていつも引き籠ってるわけじゃないんじゃ!
誰もが円盤を持ってると思うなよ!
等思われた方は、妄想力で何とかカバーしてください。


本当は3rdライブと4thライブの映像があれば一番いいのですが、
まあ無理な話なのでそちらも想像で補っていただければ幸いです。
 
それほど難しくはないと思います。
踊りを通して見るとは言いましたが、
ダンスのレベル等ではなく、明らかに振り付けが違っている部分のお話ですので。
 
さて、まずは1stライブから見ていきましょう。
注目していただきたいのは、1番サビ「どんなことが起こるのかわからいのも楽しみさ」の歌い終わりで右腕を斜め右(私たちから見て斜め左)へとあげるところ、
この箇所は、ラブライブ!サンシャイン!!の楽曲の中でも振り付けを真似ている人が多く、
映像を見なくても想像のつく人がほとんどかと思います。
もちろん、振り付けとしてこの部分には変わりがありません。
問題は、その後の間奏での振り付けです。
 
1stライブでは、

両腕を数回突き上げて観客を煽ります。
 
そして、日ごろCYaRon!組を目で追っている方はわかると思いますが、その後には真ん中に立っている千歌が曜とルビィを呼ぶような振付があります。
 
え、それだけ?と思われた方もいるかもしれませんが、
それだけです
ですが、この部分は大きく分けたライブごとにすべて違う振り付けとなっているのです。
 

 


続いて2ndライブを見ていきましょう。
 
注目する点は変わりません。
 
2ndライブでは腕を高く突き上げ、観客を煽ります。
今回はフォーメーションの都合上、曜とルビィを呼ぶ仕草はなく、時にキャスト同士顔を見合せながら、ひたすら観客を煽り通しています。
これは、TVアニメの世界観を意識し千歌を表現するのにベターであった1stライブの振り付けから、この空間にいる全員で楽しもう、どこまでも上がっていく熱をただ楽しみたい、そんな想いを込めて振り付けを捨てるという選択に至ったものではないかと私は考えます。
アニメのストーリーを大切に扱ったライブと、
その直後のストーリー性に縛られることのないただ全力で楽しむライブ、
 
そんな違いが、たった数秒の振り付けから感じ取ることができます。
 
この先、どのような変化を遂げていくのか気になってきませんか?
 
 
さて、お次はファンミです。
ここからは2ndライブと違い、元の振り付けらしい振り付けに戻っていきます。
しかし、どれひとつとして同じものはありません。
 
ファンミでは、両サイドのふたりを呼ぶ前に躓いてバランスを崩すような仕草が加えられています。
これまでの1stや2ndライブとは違い、少し気の抜けた、というのか、肩の力を抜いて、
すべてを完璧にこなすのではなく、おっちょこちょいな面を出してくれているのでしょう。
 
これはやはり、ファンミだからこそ見ることのできた振り付けですね。
 
さて、円盤があるのはここまでなので、この先はすべて想像で補っていただくことになります。
 
まぁ私の予想だと円盤を再生するのが億劫に思えた人も含め9割くらいの方は、ここまで想像だけでついてきていただいただろうと思っていますが。
もしよければ、気が向いたときにでも見直していただければ幸いです。
 
さて、今から約半年前に行われた3rdライブでは、
頭上から両手を震わせ、横方向に腰の高さまで下ろしていきます。
ちょうど、WATER BLUE NEW WORLDのサビ「海を渡ろう」部分「海をわた」までの振り付け(アニメにて確認できます)を
腕を上に向けて行う感じです。
きらきらとした虹を架けているようにも受け取ることができますね。
 
この振り付けを見たときの衝撃は忘れられません。
 
まだ円盤が発売されていないため、この記事を読んでいる方の大半が楽曲の一部分だけを思い浮かべているために忘れていることだろうと思うのですが、
3rdライブの「青空Jumping Heart」は、
アニメ映像を交えた「WATER BLUE NEW WORLD」を披露した後
舞台裏を映した所謂12.5話を経て
LoveLive!優勝者のAqoursとして披露されたものです。
 
ひとつ前のファンミのようなおっちょこちょいな面は出さず、
2ndライブのように必要以上観客を煽ることもしません。
 
なにより、曲が始まると共に歌い出すこの「青空Jumping Heart
最初の間奏では、腕を交わして喜びを分かち合い、
それぞれがポーズを決めます。
この振り付けを外すわけにはいかないでしょう。
 
つまり、一番の歌詞を歌い上げた直後の間奏が
観客からの歓声に応える最初のタイミングとなるのです。
 
この間を使って、LoveLive!に優勝した千歌を表現する伊波さんは、腕を大きく広げて歓声を浴びるようにしてみせます。
 
そして、都合よく(?) 私たちの世界でも、一番の歌詞を歌い上げた直後にfoooooo!と歓声が入りますね。
 
3rdライブでは、歓声や振り付けが入り交ったことで、よりアニメの世界と近づいたものになっています。
 
個人的にコーラスでもないのに曲中の決まった位置へ入れられる歓声が好きではなかったのですが、
3rdライブへ来て、この振り付けを見て、
キャスト側から意味を与えられたような、
その歓声も含めてライブではひとつの魅力あるシーンになるんだと、そう伝えてくれているように思えました。
 
少し話を逸らします。
前述の感覚、なるほどと思われた方には、既視感があったのではないでしょうか?
 
もちろん、ライブ中のコールそのものが好きではないという方もいらっしゃるとは思いますが、
観客である私たちの行為を受け止め、楽曲へと迎え入れてくれるようなこの感覚、
 
そう、「太陽を追いかけろ!」と同じなんです。
 
2ndライブより披露されているこの「太陽を追いかけろ」では、
曲中のカウントアップにて観客が本来存在しない「10!」を叫び
反響によって被ってしまう「OK!」の歌詞を歌わないという処置が、
伊波さんの発案によってとられました。

ウルトラジャンプ2018年3月号参照


まぁ10を入れるにしたってオタクがキャストと同じ1拍で済ませさえすれば「OK!」もちゃんと収まって円満解決なんですけどね。
 
脱線したまま走り続けるようで恐縮ですが、
本来はないはずのものを受け止め、取り入れてくれる。
私たちが好き勝手やっていることを演出のように扱ってくれる。
これってひとつの「No.10」のカタチだと思うんですよ。
Aqoursの10人目って言われると、なかなか受け止めきれない人もいると思います。
でも、
同じ時間を共に過ごす10人目だったら、
同じ空間を共有する10人目だったら、
そんな人も彼女たちの言う「10人目の君」になることができるのではないでしょうか。
極端な話、
Aqoursに興味をもったばかりの人でも、
誘われたから何となく来てみたって人でもいいと思うんです。
大切なのは、同じ時間を共にしていること。同じ空間を共有していることだと、少なくとも私はそう思います。
「一緒ならできるなんでも そう思ってるよ
だってほら ココにいるってさ そういうことさ」なんです。
 
 
 
脱線したまま終点に到着しそうな流れですね。
話を戻します。
 
お次は、まだ記憶に新しいような、遠い昔だったような、夢だったような、そんな4thライブです。
あれ、元の話がなんだったか忘れてませんか?
青空Jumping Heart」ですよ?
 
実はこの4thライブ、3rdライブからそれほど大きく変わっていないんです。
 
これまで大きく変わり続けてきた振り付けですが、
3rdライブ時のものがやはり一番しっくりきたのでしょうか。
もちろん、全く同じということはなく、Aqours初の東京ドーム公演にぴったりのものとなっています。
3rdライブでは虹のような弧を描き、会場の歓声を受け止めるカタチとなっていましたが、
4thライブではその後、両サイドの二人を呼ぶ前に、胸の前で両拳を握って喜びを噛み締めるような仕草が加わっています。
両サイドの二人を呼んだ直後に似通った振りが入っているので、1stライブもしくはファンミの円盤で確認してみてください。
 
これはもう、ストレートに喜びを噛み締めているのでしょう。
だって東京ドームですよ?
6万人の歓声ですよ?
これまでとの比較とかそんなの関係なしに、
純粋な喜びがダイレクトに伝わってくるんです。
涙腺がダメになります。
 
 
 

さて、いかがだったでしょうか?

今回のお話はこれでおしまいです。
実は、もういくつかのパターンがあったりもするのですが、円盤化される兆しのないものもあるので割愛とします。
青空Jumping Heartという一曲に数秒だけのこの振り付けがこれ以上どう変化していくのか見当もつきませんが、
これから先のアジアツアー、そして5thライブでどんな表現になるのか、
これを機にちょっとでも気にしてもらえたら嬉しいです。